
法廷通訳人・弁護通訳人・捜査通訳人の総称です。
法廷通訳人とは・・・裁判所の指揮のもと、主に法廷で通訳を行なう者をいう。
弁護通訳人とは・・・主として、弁護士が刑事弁護活動をする際に通訳を行なう者をいう。
捜査通訳人とは・・・検察・警察等が刑事事件を捜査する際に通訳を行なう者をいう。

司法通訳士とは司法通訳人のうち、通訳の技術が一定のレベルに達し、日本司法通訳士認定試験を合格した司法通訳人のことをいいます。
しかしながら、残念なことに、現在のところ司法通訳士と名乗れる司法通訳人は一人もいません。なぜなら、そもそも「日本司法通訳士認定試験」がないからです。
現在の制度では誰でも簡単に司法通訳人になれると言えます。司法通訳人の通訳技術を判定する制度も機関もないからです。
これから外国人事件の裁判員裁判が増えることが予想されるなか、司法通訳人の技術が今までより問われることは確実であり、「日本司法通訳士認定試験」を設けなければならない時期に来たといえます。
私たち日本司法通訳士連合会は、これから司法通訳人の能力を高めると共に「日本司法通訳士認定試験」を実現するために尽力していきます。
日本司法通訳士連合会 会長 天海浪漫
平成21年5月21日

日本司法通訳士連合会(JLIA)は平成21年5月21日の裁判員制度スタートと同時に、司法通訳人及び司法関係者が設立した団体です。
私や理事らは、10年以上司法通訳活動に従事してきておりますが、常々、司法通訳人の能力や司法通訳人に関するシステムにつき、様々な問題があると感じておりました。そして、何とかそれを改善する為、関係各所に度々提案をしましたが、未だ改善の余地が多いため、当団体を設立するに至りました。
裁判所や弁護士会等が不定期的に法廷通訳セミナーを開催しており、司法通訳人はそのセミナーを受講することはできますが、司法通訳人が常日頃感じている疑問に答えてくれるところがないのが現状です。司法通訳の仕事は継続的なものではなくて、一事件毎で区切りをつけられています。ですから、司法通訳人は砂のようにばらばらになっています。知識の面だけでなく、気持ちの面でも一人ぼっちになっています。
また、司法通訳人は、業務中に事故に遭ったり、トラブルにみまわれた際にも、相談する窓口さえありませんし、解決してくれる部署もありません。
もっとも問題なのは、司法通訳人の能力が不十分であったために、誤訳され誤った判決が下される可能性があることです。
特に今年の5月21日から裁判員制度がスタートしますが、裁判員裁判の審理は集中的になされますので、司法通訳の業務も通常の裁判よりも十分に準備する時間が与えられず、司法通訳人にはより高度な能力が要求されます。
したがって、迅速で正確に通訳できる司法通訳人の能力が問われます。優れた司法通訳人を選任できるように、司法通訳人の選任基準を明確にしなければなりません。
それらの問題を解決するためには、私たち司法通訳人が自分の手でやるべきと思います。
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